L600×W20×H20mm
銅 ブロンズ 真鍮 赤銅 銀
2012
アオダイショウ(青大将、Elaphe climacophora)は、ナミヘビ科 ナメラ属に分類されるヘビ。
和名の由来は青い大蛇から来た説と、日本最大級の蛇から青い大将とつけられた説がある。
全長100-200cm。胴の直径は5cmほどになる。日本本土では最大のヘビで、南西諸島のサキシマスジオ、シュウダ、ホンハブに次ぐ大きさとなる。
頭部は角張り吻端は幅広い。斜めに列になった胴体背面の鱗の数(体列鱗数)は23列、もしくは25列。腹面を被う鱗(腹板)は221-245枚。腹板の両端に隆起(側稜)があり、これにより木に登ることができる。 体色は主に暗黄褐色からくすんだ緑色であるが、個体差が大きい。また、北海道には青みの強い個体が多い。
幼蛇の体色は灰色で、梯子状に褐色の斑紋が入る。縦縞で褐色がかっているので、ニホンマムシと間違われることも多い。これは、ニホンマムシへの擬態であると考えられている。
平地から山地にかけての森林、堤防、農地などに生息し、樹上性の傾向が強い。生息域は高い梢の上から地表、そして地中や下水道まで、幅広い範囲で活動している。餌であるネズミの生息環境に対応し人家周辺でよく見られ、深山などで見かけることの方が少ない。ネズミを追って家屋内に侵入することもある。昼行性で、夜間は岩の隙間や地面に空いた穴の中などで休む。また、危険を感じると総排出口から臭いを出す。
樹上に上るときには枝や幹に巻きついて登っていくのではなく、腹盤の両端には強い側稜(キール)があり、これを幹や枝に引っかけることでそのまま垂直に登ることができ、樹上を移動する。壁をよじ登ることもでき、その習性が他のヘビがいなくなった都市部でも、本種が生息できる一理由となっている。
本種の白化型は「神の遣い」として信仰の対象とされることもあり、山口県岩国市周辺に白化型が多い。これは信仰の対象として駆除されずに残され、アルビノの形質が固定されたからであると考えられている。この地域のシロヘビの個体群は、1924年に国の天然記念物に指定(1972年に「岩国のシロヘビ」に変更)され保護の対象とされていて、飼育・繁殖のための施設があるが野生個体の生息地は減少している。
また、観光地などで「シロヘビ様」と言って祀っていることもありますが、アオダイショウではなくアメリカ原産のラットスネークの白化型であることが多い。